カツキの日々雑記

勉強中の物事と趣味の備忘録です。

CRISPR/Cas9システムについて①

タイトルに書いてある横文字ーーなんぞやこれーーって感じですね。

私が研究室に配属されて論文を漁るうちに見るようになった言葉です。しかも最近。

私にとっては目新しいものですが、現在は新事象の解明のためのツールとして使われているため研究者の間でホットな話題。。。とはいかないようですね。少し熱が過ぎ去ったあたり、といった感じでしょうか。

 

さて、CRISPR/Cas9システムって何?ってお話ですね。まぁ、これは私の備忘録なので自分で理解しやすいように書いてみます。

 

CRISPR/Casとは細菌、古細菌などが持っている防御機構のひとつです。

細菌も生き物なので、それはまぁ外敵というやつが存在します。たとえば、ウイルス。細菌もウイルスに感染して死んでしまう。ってことがあるわけです。

 

じゃあ、CRISPR/Casとかいうやつはどうやってウイルスから身を守ってんのよ。

 

ウイルスは細胞と違って自分自身で増えることが出来ません。いわゆる細胞分裂がありません。しかし、ウイルス自身のDNAを他の生きている細胞や細菌に侵入させることで、他人の栄養を借りて細胞の中で増殖することが出来ます。そして細胞の中から突き破って出ていく、と。托卵みてーなやつだな

 

 CRISPRシステムは侵入したウイルスのDNA(遺伝情報)をバラバラにします。そのバラバラになった断片の中から特徴を持つ塩基配列をピックアップします。特徴というのはIDみたいなものですね。生物はそれぞれDNAを持ってますけど、DNAは種によって異なります。そして種を分ける特徴的なID(DNAの一部)をピックアップする。と。

そうして細菌は外敵のデータを自分のうちに保持するわけですね。

そうして次回また同じ敵が出てきた際にデータを持ち出して、酵素Casタンパク質で相手をバラバラにします。

この辺、ゲームなんかで初見殺し食らった人が攻略法見つけて挑むのと似てますね。

 

ちなみにCRISPR/Cas9システムは実際に現在研究なんかで使われている技術です。

説明するのはまた今度あたりにしますか。眠い

 

おわり

 

微生物のテストのための備忘録

というタイトルのようはテスト勉強。記事稼ぎみたいなとこがある。

 

真菌はヒトと同じ「真核生物」である。抗真菌薬は真菌に特徴的な部位を標的とする。

真菌に特異的な細胞膜ステロールは「エルゴステロール」であり、ヒトの細胞膜には存在しないため抗真菌薬の標的部位となる。

 

抗真菌薬は真菌症を治療するために使われる薬ですが、こういった細菌に対する薬は「ヒトの細胞にはないけど、細菌には存在する構造」などを狙い撃ちするため治療効果を発揮します。こういった性質が無ければ、ヒトの細胞と病原の区別がつかずヒトの細胞も殺してしまい病態の悪化などに繋がります。

 

ポリエン系抗真菌薬である「アンホテリシンβ」はエルゴステロールに結合し細胞膜の透過性障害によってエルゴステロール合成を阻害します。

アゾール系抗菌薬のイトラコナゾールは「シトクロムP-450」を阻害します。

 

ミカファンギンの適応症は3大深在性真菌症のうち「カンジダ」と「アスペルギルス症」である。